「ミニパト」を購入しました。
購入にあたって例によって展開されたさすらいのエピソードは、これまた例によってルサンチマンの発露となるため、このたびは割愛することにします(笑)。
とにかく、劇場で観ることは叶わず今回DVDの購入と相成ったわけですが、なんというかまあ、よくぞこれを商品にしてくれたと云うか。かつてバカ売れした作品の柳の下、という立ち位置だから出来たんですね。
「機動警察パトレイバー」の、遅れてきた企画立案者である押井守によるセルフパロディーであり、かつ新進気鋭の若手スタッフによるオマージュであり、そういう意味ではどこか突き抜けつつも郷愁の感じられる作品ですね。手作り感に溢れる(一見)チープな映像作りも、郷愁を呼び起こすのに一役買っています。押井守の脚本は、かつて自ら作り出した現実を敷衍した世界観に立脚しつつ、時にそこから逸脱し当時の作品の周囲を取り巻く状況にまで言及、しかし結局は御都合主義ですっとぼけて煙に巻くというお得意の手法ですし、それを受けて立つ演出も作画も音響も物怖じしないで好き勝手にやるという、いわば至福の作品。
ああ、羨ましい!(笑)
ああ、そうそう、「ミニパト」の企画原案とも云うべき「週刊少年ひとおおかみ」には私もずいぶん影響されたものです。アレがなければ「雑記羅列」もなかったでしょうし、HPをここまで続けることもなかったかもしれませんね。
今はただ、万感の思いを込めて。
たたえよ、西尾鉄也!
たたえよ、ミニパト!(笑)
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