強固なロジックの無限の反復

2002年12月9日(Mon) 曇

見切り

 さて、久しぶりに新作を進めましょう。
 いつまでもダラダラといじっていても仕方がないので、とうとう見切りをつけて下絵を仕上げてしまうことにしました。
 しかし問題が一つ。
 今回は普通の女の子の画なので、今まで描いてきた下絵の線ではどうにも硬くて雰囲気が出ません。前回の拡大図を見ていただければわかるように、下絵の段階ではわりとざくざくと線を引いているので全体的に荒々しくなってしまっています。これをこのまま取り込むとえらいことになってしまうので、今回はもう一度トレスの工程をはさみこむことにしました。
 余談ですが、画の題材によっては鉛筆(正確には100円のシャープペンシル)で描いた下絵を直接取り込んで彩色に移る場合もあります。前作「紙細工の街」などはその典型です。硬い線がいいか、軟らかい線がいいか、というのは好みもありますが、画の題材によっても変えられるのが理想でしょうね。
 さて、本筋に戻りましょう。
 トレスには筆ペンを使うことにしました。
 腰が軟らかいので線も軟らかくなるだろう、というごく単純な理由です。付けペンが苦手だ、というのもありますが(苦笑)。幸か不幸か、香典返しでもらった筆ペンがだぶついているのでそれを使うことにしましょう。
 こういう作業は立ち止まることなく一気にやらないとダメですね。細かいことを気にしていたら線が澱んでしまって、勢いのある綺麗な線が引けません。細心の注意を払いつつ大胆に…、と。
 さあ、できた。

 今回はカバンだけね(笑)。
 とりあえずトレスしたおかげでだいぶ線が整理されました。
 まあどうせ彩色に入るといろいろと目に付くようになるのですが、少なくともシルエットがまとまっていれば大きな変更を加えずに済みます。小さな変更や修正は気づいたときにこそこそと…(笑)。実際今回は顔の表情がごく微妙な点で気に入らなかったので、別にトレスしたものと差し替えたりもしました。CGはこういうところは非常に便利です(インチキ)。
 集中してやればラフからここまでぐらい一日でできるはずなのですが、どうも最近集中力が持続しなくなってきたのでここまでで半月あまりもの時間を費やしています。ダメですねえ。

 さあ、次回からは彩色です。
 今のところプランは全く無し!
 さて、どうしてくれよう。



 それよりも背景は…?

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