2週間缶詰になっている間、感じたことがあります。
今回の訓練では男ばかり31人が同じクラスだったのですが、そのほとんどが既婚者で、更にその過半数が父親でした。当然話していると子供のことに話が及ぶわけです。
彼らの話を聞いていると、子供を持つ者の強さのようなものをしきりに感じました。皆さんそれぞれに自分の子供への思いは違うわけなのですが、誰もが自分の子供を本当に大事に思っていることがひしひしと伝わってくるのです。私のような独身者はそれだけで圧倒されてしまいます。
これが守るべきものを持った男の強さ、なのでしょうか。
よく「母は強し」と言われますが、それに対して男性の子供への思いはいまいち見えにくいところがあるかもしれません。しかし、男親だって母親に負けないぐらい子供のことを思っているんです。表現はあまり上手じゃないかもしれませんが。
何かしてやることだけが親の務めじゃない、じっと見守ってやることも親の務めだ、というような話も聞きました。親が子供のためにしてやれることなんてたいしたことないのかもしれませんが、子供から逃げずにちゃんと向き合ってやるということが一番大事なのかもしれません。少なくとも私の出会った父親たちは、ごく自然によき家庭人でありましたし、それぞれ形は違っても自分の子供に対する願いをはっきりと持っている人たちでした。ああ、人として自然な思いってこういうのなのかなあ、と考えさせられる体験でした。
なんだか、結婚できなくてもいいから、無性に親になりたくなります(笑)。
母は強し、されどパパも強し。
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