強固なロジックの無限の反復

2004年5月18日(Tue) 曇

なぜだか

 例えば。
 ディズニーのキャラクターがどうしても好きになれません。

 どうしてもあのバタ臭いディズニーのキャラクターに対して親近感を抱けないのです。ネズミにせよアヒルにせよ、クマにせよ。彼らの笑顔が底知れぬ空虚を感じさせて、時には恐怖すら覚えます。
 もし万が一TDLに行けと命じられたら、どの面下げて行けばいいのか真剣に悩みます。ディズニーランドでは日常的なるものは敵視されるという噂がありますから、眉間にしわを寄せて新聞片手にしかつめらしい顔で入園しようとしたら係員から排除されそうな気がするし(偏見)。よしんば入場しえたとして、ディズニーキャラのあふれるその場で一体何をすればよいのか、途方に暮れてしまうでしょう。
 私の深層意識では、どうも彼らは恋愛称揚者のメタファーとして作用しているようです。愛こそすべて、この世は愛に満ちている、というイデオローグとしてのディズニーキャラ。「恋愛に不向きな人」と自己規定してみせた私にとって、恋愛至上イデオロギーを情宣している(ように見える)彼らは、敵以外の何者でもありません。思想的に相容れぬのさ。
 もしも万が一私に恋人ができたとしても、彼女がディズニーランドに行きたいと言い出した途端に破局を迎えるのではないか、とつまらぬ妄想までしています。
 …そんなにイヤなのか。

 別にディズニーキャラが悪いわけではなくて、私の歪んだ認識が悪いんでしょうけどね。
 でも、日本においてなぜ彼らがそこまで広範に支持を得ているのか、謎といえばそちらのほうがよほど謎だと私は思いますケド。

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