小閉鎖しているうちにふと気づいてみると、私も魅惑の三十代に突入です。
三十路ですよ、先生!(誰?)
こんなにぼんやり越えてしまっていいんだろうか?
ほら、独身で恋人なしで三十路越えなんて言うと普通「焦ってる男」ってイメージがあるじゃないですか。それをこんなにのほほんと、なんとなーしに軽ーく残業しながら越境してしまってよいものかどうか。
今日が終われば同じような明日が来る、という当欄の趣旨どおり、昨日の二十代最後の夜と今日の三十路最初の夜にとりたてて違いなどないのです。まあ、そんなことは何年か前からわかっていたことですから、いまさら驚くほどのことではないのですが。
しかし、案の定ぼんやり越えてしまったというのはなんだか悔しいですね。何年か前に予想したとおり、これまでに私の身に劇的な変化がなかったということですから。
十年前、二十歳になったばかりの私は今の自分の姿を思い描くことはできませんでしたね。あの当時は十年後はおろか、1年後の自分の姿すら思い描けませんでしたから。今こうしていろいろと問題は抱えながらもどうにかこうにか社会人としての体裁を取り繕いながら生活できていることはありがたいことです。
さて、では十年後の私は一体どんな姿をしているのでしょうか。
ある程度の予測は立ちますが、これまでの十年と違ってビジョンはもっとはっきりしていそうです。それを現実のものとするためにどのようなことをすればよいかもある程度は知っています。もちろん不測の事態もあるでしょうが、それでも生きてさえいれば十年後には確実に立派な中年の仲間入りです。
その隣に誰かがいるのか、それとも一人のままなのか。
それもなんだかそれほど重要な問題ではないように思えます。少なくともどのような形であれ、悔いを残したまま四十代を迎えるような時間の過ごし方だけはしたくないものです。
とりあえず、これからの前途と今日の残業に乾杯!
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