強固なロジックの無限の反復

2004年10月11日(Mon) 晴

人も急には止まれない

 例えば。
 クルマで高速道路を100km/hで巡航中に突然目の前に障害物!
 こんなときに急ハンドル+急ブレーキ、は致命傷ですよね。
 ベテランラリードライバーだろうと現役F-1ドライバーであろうと、こんなことをしたらスピン確実、クルマはコントロールを失ってどこへ行くかわからない、という大変危険な行為。こんなときはハンドルをしっかり保持したままフルブレーキ、というのが正しい対処法だそうです。
 もっとも、最近はESPとかABSとかでクルマの運動性能が上がってますから、ちゃんとしたクルマであれば速度が100km/h程度だったら素人でもなんとか回避できるらしいです。

 ま、それはどうでもいいのですが。
 人生にもスピンがあるのではないか、という埒もない類推を働かせてみたりしています。
 子供の頃から徐々にシフトアップしていき、市街地を抜けたり田舎道だったり、渋滞にはまって延々と半クラッチだったり、そうかと思えばフリーウェイをトップギアでかっ飛ばしたり。
 ま、いろいろとあるのでしょうけど、フリーウェイをかっ飛ばしてる最中に突然障害物が現れたら、やっぱり急ハンドル+急ブレーキをやってしまうのではないかと思います。
 そうですね、さしずめ「これで絶対間違いない」と信じて突き進んでいたことに、まったく予想もしなかった方向からダメ出しを食らってしまったときなんかはこんな感じかもしれません。それでも、急ブレーキまでは何とかできるんではないかと思うのですが、難しいのは急ハンドル。まっすぐ行くものと思っていたことをいきなり違う方向に持っていくのはとても大変なことだと思います。
 で、スピン。
 軽ーく1回転、で済めばいいのだけど、横転したり、宙を舞ったりした挙句どこかにぶつかって大破炎上、なんてことになったらもう目も当てられません。
 スピンした瞬間、どっちを向いているかわからなくなるのも同じだと思うのですけど、できればクルマでも人生でもそんな体験はしたくないもんですね。でも、クルマをスピンさせるよりもずっと高い確率で人生ではスピンしてしまうのではないか、というのはあくまで私の私見。

 クルマは急には止まれない、人も急には止まれない。
 どんなに柔軟な人でも、いきなり「生き方を変えなさい」なんて言われてそうそう変えられるもんじゃない、と思うのですけどねえ。皆さんはどう思われます?

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