強固なロジックの無限の反復

2003年5月22日(Thu) 曇

衝動買い

 そんなこんなで、「癒さない系」は返上。
 短ぇ夢だったなぁ。

 さて、過日某T氏(28歳独身)から「WXIII PATLABOR THE MOVIE 3」を勧められていたのですが、つい先日これを入手し、観賞と相成りました。
 思わず興奮で某T氏にこんな電話をかけてしまいました(実話)。

「犬丸(仮名)、おまえは気のやさしい子だ。たとえ世間で今ひとつ評価の上がらなかった映画であっても、まっとうにそれを評価しようとする。時に友人である私が歯がゆくなるほどに。だから私も買ってしまったんだよ、犬丸(仮名)。あの広島の紙屋町のデ○デオからさらに奥まったところにあるソ○マップで。この、WXIIIのBOXをな! …店のお姉ちゃんは私にこう言ったよ。”ソ○マップカードはお持ちですか?” …それはまさに、悪魔の囁きだった…!」

 こんなつかみが普通に通用してしまう某T(仮名)と私の関係というのも、少し考え直す必要がありそうなのですが、完璧な衝動買いです。中古とはいえ8,000円強の買い物はなかなか勇気が要ります。
 しかし、確かに某T氏の見立てのとおり、よくできているのです。
 刑事ものとして、サスペンスものとして、メロドラマとして、怪獣ものとして、恐怖映画として。
 え?レイバー?第二小隊?別に活躍しなくてもいーんでない?普通に面白いから。
 中年と若者の確執とか、謎めいた二面性のある美女とか、自衛隊とか、個人的に好きな要素がてんこ盛りで普通に楽しめましたとも、ええ。なんで劇場まで観に行かなかったんだろ。
 それに。
 なんと言っても黄瀬和哉氏の作画監督したキャラクターがイイ!
 軽そうな若者として描かれる主人公・秦と、過去に傷持つ渋い中年刑事・久住。謎めいた美女・岬冴子。いわゆるアニメとしての「萌え」要素はないですが、そういうアニメについていけない私としては、こういう雰囲気はむしろ歓迎すべきものです。お子様はこんなアニメは見なくてよろしい!
 おかげで商売的に苦戦したことも、同時上映だった「ミニパト」に食われてしまったのも、当然といえば当然なんでしょうがね。誰に観てほしくて作られたのかがいまいちわかりにくいですから。
 ただ、こういう重厚なつくりのアニメに飢えていた私にはまさに「これだー!」(笑)。
 いやー、えーもん見せてもらいました。

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