豊かな人生とは何だろう？

　…なんて考えてみたり。
　人生の質というのは結局人といかに関わったかで決まるのではないかと思うのですが、しかしまあ人と関わるということほど厄介で面倒なこともなかなかないものです。
　よくよく考えてみると、いろいろなことが起こる人生の中でうれしかったり楽しかったりすることの大半は、人と関わることで生じているはずです。悲しかったり辛かったりすることでも同じでしょうが。
　以前にも書いたように(*)、人と関わることが苦手な私のような人間は、結局のところ人生の一番美味しいところを食べそびれてしまうんでしょうねえ。人生を謳歌できる人を羨ましく思います。
　貧しい人生。
　それはそれで人と違った生き方なのかもしれませんし、当たり前な人生とは異なる価値があるのかもしれません。
　でも「強固なロジックの無限の反復」などと開き直ってみたところで、結局のところ豊かな人生を送っている人にはかなわないのです、一生かかっても。