強固なロジックの無限の反復

2004年10月3日(Sun) 曇

才能

 人を確実に怒らせることができる才能というものが、この世の中には存在するのではないでしょうか。
 …何を隠そう、私はその才能をふんだんに持っているようなのです(笑)。

 電話を取ると苦情だったりすることがままあるのですが、こんな才能を持っていると対応になかなか苦労します。相手の話を聞いているうちに「いまこんなことを言ったら烈火の如く怒られるだろうなあ」という言葉を次から次へと思いついてしまいます。頭の中はあっという間に禁句の嵐。もちろん実際に言ったらアウトなので、ついうっかり口をすべらせないように気をつけてはいるのですが、これを言っちゃいけない、あれもダメ、と禁じ手だらけの頭の中で対応策を考え続けていると、ついポロリと言ってはいけない一言が出てしまうことがあります。そうなった瞬間既にもう手遅れ、相手は冷静さを失い、時間ばかりがいたずらにかかり、上司の手を煩わせ、あとで自己嫌悪にさいなまれることになってしまうのです。

 それもこれも、私の情緒が怒りを中心に構成されているからだろうと思うのですが、自分はある程度冷静なままだから余計に始末に終えません。自分は冷静なまま人が怒り狂うのを見て楽しみたいというような潜在意識でもあるんでしょうか?
 まあ、いずれにしてもこんな才能あっても困るばかりです。人の怒りに火をつけたところで自分には何の得もない、それどころか損ばかりしてしまいますから。
 直さなければならないのですが、何しろ才能ですから。抑えようとしてもあふれ出てくるんですね。うっかり口をすべらせたが最後、出てしまった言葉は取り返しがつきません。
 これまでも何度もそれで損をしてきました。まったくしょうがないものです。

 才能に恵まれるならもうちょっと有益な才能に恵まれたかったなあ。

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