強固なロジックの無限の反復

2004年10月7日(Thu) 曇

情景

 せっかく久しぶりに画を描く意欲が高まったというのに、手を入れる時間がないというジレンマに陥ってしまっているkuriです。皆さんこんばんわ。
 まだまだ当分仕上がりそうにないので、季節感が合わなくなる前に線画だけでも公開。

夏服最後の日。

 「夏服最後の日。」というタイトルだけが先に浮かんでいたのですが、構図が出てきたのはずいぶん経ってからです。放棄前に最後に仕上げた画が夕暮れの情景でしたが、これもそうなる予定。
 普通なら逆アングルにして二人を正面あおりで捉え、背景を空に抜いてしまいますね。そのほうが処理的にもずっとラクになるし、見栄えもいいですから。
 敢えてそうしなかったのにはちゃんと理由があります。

 顔を描きたくなかったのです。

 画描きが顔を描くのを嫌がるというのも妙な話ですが、結局自分の描きたいものが何だったかを考えたとき、こういう結論に至ったのです。
 要するに、私は「キャラクター」でも「風景」でもなくて、こういう「情景」を描きたかったんだなあ。
 人を描きたくないわけではないけれども、ただかわいいだけ、かっこいいだけの人を描いてもなんだか面白くない。人のいない風景もなんだかつまらない。だから「情景」というわけです。そこに物語のかけらみたいなものが入っているともっといいのだけれど。
 センチメンタリストですね。
 とりあえず、「通りがかりにたまたま見かけた情景」みたいに見える画を描きたいです。どこまでやれるかわかりませんが。

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