強固なロジックの無限の反復

2002年10月23日(Wed) 曇

嚆矢

 矢を放てば、それで満足だというのか。

 遂に先日来より書いてきた文章をアップしました。
 「最終兵器彼女批判試論」
 一体あの物語は何の物語だったのか、自分なりに出した結論です。敢えて「批判試論」という刺激的なタイトルをつけたのもいろいろ思うところあってのことです。
 あの作品に関しては賛否両論ありますが、とりあえず全部読破してしまった時点で読者の負け、です。作者は様々な手練手管を用いて読者に作品を読ませようとしています。したがって、すべて読んでしまった読者は、その意味で作者に対して既に敗北しているのです。賞賛するにせよ批判するにせよ、読者はこの決定的な敗北からスタートする以外にありません。
 まずこの事実を十分に認識した上で、その上であの作品の描いたものが何だったのか考えることは出来ないか。
 前書きにも書きましたが、この文章はそういうあくまで個人的な動機で書いたものです。
 誰に向けて放った矢なのか、はっきりとはしませんが、とにかく矢を放ちました。
 誰かを撃ち抜いてしまうかもしれませんし、自分も撃たれるかもしれません。
 ご意見、お待ちしております。

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